うつ病の症状と向き合おう【ストレス社会による弊害】

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精神的疾患への対処法

カウンセリング

治療は早期開始が肝心

うつ病の初期には、例えばよく眠れない、または眠気をコントロールできないといった睡眠障害から、突然体重が落ちるといった目に見える身体の変化まで様々な症状が見られます。また「うつ病」という名前の通り、気分が落ち込み気味で憂うつになる、やる気が出ないなどの精神的な不調が現れることも特徴的です。さらに進行すると、「生きていたくない」という精神状態や、幻覚・幻聴といった症状が発生します。治療が遅れるほど重症化して改善が困難になる可能性があるため、初期症状の段階でなるべく早期に治療を開始することが大切です。これらの症状の治療には、主に抗うつ薬の処方や患者の心理的な面から働きかける精神療法が行われます。まず抗うつ薬とは、脳神経で情報を伝達する物質のバランスを整え、神経系の異常が原因のうつ症状を改善する目的があるものです。脳内で神経を伝わって流れる情報は、個々の細胞間で伝達物質によって受け渡されています。しかし、例えばやる気が出ない、イライラするなどの症状は、情報伝達に必要な物質が不足していることが原因と考えられます。よく抗うつ剤として使用されているトフラニールは、脳内の情報伝達物質を直接増やすことに加えて、余った物質が再度細胞に取り込まれるのを防ぐ働きを持っています。その作用により、情報伝達に利用できる量を増やし、症状改善に効果を発揮する薬剤です。その他の薬剤もほぼ同じ働きを持ちますが、中にはうつ症状の原因となる物質の受け渡しを遮断することで、症状を緩和するものもあります。薬剤によっては改善の効果が見られない症状もあるため、使用は担当医師の処方を受け、適切に行いましょう。精神療法では、主に患者の「認知のゆがみ」を矯正する、「認知行動療法」が行われます。認知のゆがみとは、簡単に言えば患者自身の精神に悪い影響を及ぼすものの考え方・捉え方です。例えば、うつ病になりやすいとされる完璧主義的な性格の人は、些細なミス一つで全てが台無しになると考えがちです。認知行動療法はまず、そういった考え方をしている状態を認識することから始まります。治療自体は医師と共に行いますが、何より自分自身でゆがんだ思考を矯正しようとすることが必要不可欠です。